革靴の名称・パーツ・ソール・トゥ・製法・デザインの種類まとめ

革靴 アイキャッチ画像
お客様
お客様
へぇー、サンダースなんて扱っているんですね!
先週入荷したばかりなんですよ!
販売員
販売員
お客様
お客様
このプレーントゥで丸みがかったデザインがいいですよね!しかも外羽根だからカッチリしないですし!
かわいく履けちゃいますね!!
お…おおん!?何を言っているんだ…!?
販売員
販売員

 

メンズのビジネスやフォーマルシーンで活躍する革靴。
革靴と言っても多彩なデザインや作り・種類から構成されています。

そんな革靴の

・各部パーツの名称
・種類やデザイン
・トゥ
・羽根
・製法
・ソール

 

についてまとめました。
メンズ・レディース問わず革靴の基礎的な知識を知りたい方は、参考にしてみて下さい。

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革靴の各部パーツの名称について

革靴には各部パーツや名称が存在します。
デザインや製法、機能などによって若干異なりますが、基本的なパーツはほぼ同じです。

そんな革靴の

・表面
・裏側、靴裏の各部名称

 

について解説していきます。

表面

革靴 表面

革靴の表面には

・ライナー
・トップホール
・中敷
・ヒールカップ
・クォーター
・アイレット
・ヴァンプ
・ウエルト
・トゥ
・アッパー
・プラグ
・羽根
・タング

 

が存在します。
これらのパーツを一つ一つ解説していきますね。

ライナー

アッパーの内側に張り付けられている裏革を指します。
足に直接触れるため、肌に優しい吸汗性に優れた革(ヌメ革など)を使用されていることが多いです。

トップホール

靴の履き口のこと。
デザインによってカットが微妙に異なります。

別名トップラインとも。

中敷

着地時の衝撃から足を守る役目を果たすもの。
ブランド名を刻印した革素材を用いているのが一般的です。

別名インソックライナーとも。

ヒールカップ

月形と呼ばれる芯材が入っており、かかとを底面からホールドする機能を果たしています。

クォーター

靴の腰革部分を指すもの。
甲からかかとにかけて延びるパーツで、前方で紐を締めて、くるぶしと甲を包みます。

フィット性において重要な役割を果たしています。

アイレット

シューレースと通す穴。
クォーターに設けられた穴が2つなら「2アイレット」、5つなら「5アイレット」となる。

別名「はとめ」とも呼びます。

ヴァンプ

トゥとクォーターの間に位置する革のことを指します。
靴のシルエットで最も幅のある部分で、歩行時に曲がり履きシワが出る位置でもあります。

ウエルト

アッパーとアウトソールを縫い付ける際に、間に入れる細い革のことを指します。
これを使って縫われた靴を「ウエルトシューズ」と呼ぶのです。

トゥ

靴の先端のつま先部分を指します。
形状によって様々な種類があり、デザインや印象を決定付けるポイントになります。

アッパー

つま先~かかとまでの上部の総称(トゥ・ヴァンプ・クォーターなども含む)。

プラグ

羽根下部からトゥの先端までのエリアを指す。

一般的に長めに設定したシューズはスマートな印象に。
短いと無骨な印象になります。

羽根

前方のアイレットがある部分の、両サイド合わせて呼ぶときに使う言葉。
内羽根・外羽根と種類があります。

タング

足の甲を保護するパーツ。
クォーターの隙間やアイレットから、雨や砂などが侵入するのを防ぎます。

裏側、靴裏

靴裏

革靴の裏側、靴裏には

・アウトソール
・ウエスト
・シャンク
・トップリフト
・リフト

 

のパーツが存在します。
これらパーツを1つ1つ解説していきますね。

アウトソール

靴底部分の地面と接する部分を指します。
ドレス系シューズでは、材料として革・ゴムが一般的です。

凹凸の形状も存在しますよ。
別名「本底」「表底」など。

ウエスト

靴幅の最も細くくびれた部分を指す。
ここを細く絞ることによって

・土踏まずをサポート
・足のアーチラインを綺麗に見せる

 

ことができます。

シャンク

シャンクは

・土踏まず部分
・木や革、鉄などのシャンクピース

 

のことを指します。

トップリフト

リフトの一番下に付く層で「化粧革」とも呼ばれます。
トップリフトがあることにより、滑り防止の役割を果たしますよ。

リフト

歩行時に体重を分散し、足の負担を軽減する機能を持つ部分。
ゴム製のものや、接着剤や釘で革を重ね合わせた革積みなどがあります。

革靴の種類やデザインについて

革靴には

・ストレートチップ
・プレーントゥ
・Uチップ
・ウィングチップ(フルブローグ)
・セミブローグ
・モンクストラップ
・ホールカット

 

が存在します。
これら7種類について解説していきますね。

ストレートチップ

ストレートチップ

つま先の革の切り替えしがストレートに区切られたデザイン。
基本的にはビジネスからフォーマルまで幅広く対応でき、冠婚葬祭にも使えるのがウリです。

チップ(メダリオン)の装飾が入れば、その分だけエレガント使用になりますが、冠婚葬祭に不向きになります。

プレーントゥ

プレーントゥ

つま先に飾りや切り替えしがないシンプルなタイプ。
その分だけスタイルを選ばず幅広いコーディネートに対応できます。

ただし、飾り気が無い分だけ革の良し悪しや、シルエットやライン等といったディティール面が分かりやすく、品質が問われやすくなるかと。

Uチップ

Uチップ

U字型に切り替えしたデザインで、欧米では「オックスフォード」とも呼ばれています。
シルエットに丸みを帯びている為、カジュアルな場面でも使えますよ。

ウィングチップ(フルブローグ)

ウイングチップ

鳥が翼を広げたような装飾から、このような名前に。別名フルブローグ。

「メダリオン」と呼ばれる穴飾りが付いていれば、ラグジュアリーな装いが可能になります。
ただし、ビジネスやフォーマルの場面では使い勝手が悪いので、パーティー用として使用するのが吉。

セミブローグ

セミグローブ

ウィングチップとは異なり、ストレートチップのように真っ直ぐに切込みを入れたものを指します。
ウィングチップに比べてラグジュアリー感に欠ける分だけ、バランスの良さが特徴的です。

モンクストラップ

モンクストラップ

モンク(修道僧)が履いていたことから名が付いた革靴。
アッパー(つま先からかかとまでの上部の革)を金具付きストラップが横断し、甲の部分をホールドします。

モンクストラップは、

・1本のストラップで固定するタイプが「シングルモンク」
・2本のストラップで固定するタイプが「ダブルモンク」

 

と呼ばれています。

ホールカット

ホールカット

複数のパーツを縫い合わせた革靴とは異なり、一枚の革でアッパーを形成します。
革を立体的に加工することで、継ぎ目の無い美しい革靴に仕上がりますよ。

基本的にはプレーントゥ同様装飾が施されていない事が多い為、革の品質が問われやすくなるかと。



トゥ(つま先)の種類について

革靴 その1

トゥ(つま先)によって、革靴のシルエットが決まります。
そんなトゥにある

・ラウンドトゥ
・スクエアトゥ
・ポインテッドトゥ
・チゼルトゥ
・エッグトゥ

 

の5種類について解説していきますね。

ラウンドトゥ

トゥの形がラウンド(丸みを帯びた形)になっているもので、トゥの中でも最も一般的で使い勝手の良いデザインです。
丸みを帯びている分だけ、足指が圧迫されにくいメリットがあります。

デザインはクラシックな印象を与えるので、どのシーンにも使いやすい魅力が備わっています。

スクエアトゥ

ラウンドトゥに比べてスクエア(四角型)になっているデザイン。
ラウンドトゥに比べて上品さとスタイリッシュさが出るので、ビジネスは勿論のこと、フォーマルでも活躍してくれます。

なお、ラウンドトゥとスクエアトゥの中間に当たるトゥを、「セミスクエアトゥ」と呼びます。

ポインテッドトゥ

つま先が尖ったデザインで、別名「トンガリ靴」。
スクエアトゥよりさらにスタイリッシュで、足をすらっと長く見せる効果があります。

尖っている分だけファッション性が強いのが特徴的です。
メンズよりもレディースシューズで見かける事が多いです。

チゼルトゥ

工具のノミ「チゼル」の刃先のように、トゥの上部に角度が付いたフラットした面がある革靴。
スクエアトゥに近い形状ですが、よく見るとトゥ部分に角度が付いているので、ここの部分で違いが判別できます。

エッグトゥ

ラウンドトゥの一種。
甲の部分から傾斜部分で一度沈んだ後に、つま先部分に膨らみを持たせたデザインです。
膨らみがある分だけ幅広甲高の方にも履きやすく、ラウンドトゥよりもクラシックな印象を与えることができます。

別名「オーバルトゥ」とも。

羽根

紐を通す部分の羽根には

・内羽根
・外羽根

 

の2種類があります。
これら羽根について解説していきますね。

内羽根

内羽根

履き口がV字に開いて、紐で締めるタイプのデザイン。
見た目がシンプルで、装飾の要素が少な目な為、真面目でフォーマルな印象を与えます。

外羽根

外羽根

羽根部分がくっつき合わずに開いた状態の紐のデザイン。
イギリスでは「ダービーシューズ」とも。

内羽根に比べるとカジュアル要素がやや強いので、ビジネスシーンからデニムやチノパン等の普段使いにも長けています。

製法

革靴 その2

革靴は製法によって、同じ素材でも歩きやすさや重さも異なります。
ここでは、

・グッドイヤーウェルト製法
・ハンドソーンウェルト製法
・マッケイ製法
・ノルウィージャン製法
・ノルヴェジェーゼ製法
・ブラックラピド製法
・セメンテッド製法
・プラット製法

 

の8つの製法について解説していきます。

グッドイヤーウェルト製法

・アッパー部分
・インソール
・ウエルト

 

の3つをすくい縫いにして、その後ウエルトとアウトソールを繋ぎ合わせる技法。
長時間履いても足が疲れにくいうえに、アウトソールの交換が可能で長く愛用できる特徴があります。

ハンドソーンウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法と同じですが、こちらは全て手縫いで行います。
希少価値が高く、職人の技術の高さを感じられますよ。

マッケイ製法

アッパーとアウトソールを直接貫通させて縫い付ける製法。
柔らかい革でもできる技法で、足を包み込むような馴染のよさが魅力的です。

ノルウィージャン製法

グッドイヤーウェルト製法とは異なり、ウェルトを外側に出して縫い付ける製法。
防水性が高く、スキー靴や登山靴などにも用いています。

ノルウェーなどの北欧で発達したことからこのような名前になりました。

ノルヴェジェーゼ製法

アッパーを外側に折り曲げてミッドソールに縫い付ける製法。
3本の縫い目が確認でき、重厚感のある目立つステッチが特徴的です。

頑丈な作りで、ガシガシ使える点もポイントですよ。

ブラックラピド製法

アッパーを中底に縫い付け、中底と本底を出し縫いする製法。
長時間履いても足が疲れにくく足馴染も良いので、グッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法の双方の良さを併せ持っています。

セメンテッド製法

アッパーと表底を接着剤で貼り合わせ、加圧密着させる製法。

・構造が簡単
・作業工程が短い
・機械の量産可能

 

な点により、一般的には安価な革靴で用いています。

プラット製法

甲革・中底・裾テープ等を縫い合わせて袋状にし、裾テープを底側に巻き込んでから表底を貼りつける製法。
中底に薄く柔らかい材料を用いるので、足のかえりが良く、歩きやすいのが特徴的です。

ソール

足の裏側部分のソールは様々な素材や機能が揃っています。
そんなソールの代表的な、

・ラバーソール
・レザーソール
・半カラス
・ビブラムソール
・ダイナイトソール
・クレープソール

 

の6つを解説していきます。

ラバーソール

ラバーソール

合成ゴムで作られた靴底全般を指します。

・滑りづらい
・耐摩耗性に優れている
・水に強い
・手入れが簡単

 

という点があり、日常使いに適しているのです。
ただし、通気性が悪く蒸れやすいといった点もあります。

レザーソール

レザーソール

底面が全て革で作られたソールを指します。

・通気性が良い
・歩く時のカツンとした音が上品
・ソールの交換が可能

 

といったメリットが存在します。

半カラス

半カラス

底の地面に触れないウエスト部分を黒塗りしたソール。
ドレスシューズよりフォーマルに見せる手法で、ソールが引き締まり美しいエレガントな印象を与えます。

ビブラムソール

ビブラムソール

イタリア、ビブラム社製のラバーソール。
登山向けの耐久性と機能面が特徴的で、

・グリップ力が高い
・耐摩擦性能が高い
・厚みとボリュームがある

 

といった魅力が備わっています。
ブーツに用いることが多いです。

ダイナイトソール

ダイナイトソール

釘を打ったかのような円形模様が点在するラバーソール。
従来のラバーソールよりもグリップ力が強く、雨の日でも安心して履けます。

凸凹が見えないように仕上がっており、ビジネス向けの革靴にも採用されているのです。

クレープソール

クレープソール

天然ゴム製のソール。
一般的なラバーソールとは違い、柔軟性のあるふんわりとした反発力が魅力的です。

水に濡れると滑る、火に弱い(とける)といったデメリットも。

まとめ

革靴の

・各部パーツの名称
・種類やデザイン
・トゥ
・羽根
・製法
・ソール

 

について解説しました。

・革靴について知りたい
・アパレル勤務で革靴の商品知識を得たい

 

方に参考になれば幸いです。

そうだよね、レディースブランドだもん、そんなの知らないよね
店長
店長
販売員
販売員
はい、すみません…メンズの革靴の知識が疎くて…
ところでさ、黒のストレートチップで半カラスの革靴ってかっこいいよね!
シンプルで上品だし、あれ履いてる人はカッコよく見えちゃうよね!
店長
店長
男日照りのモテないさんなのに、細かなところをよく見てるなぁ…そこまで気にしたことが無いんだけどな…
販売員
販売員