シャツの名称・デザイン・襟型・袖口・前立て・生地・素材の種類まとめ

シャツ アイキャッチ画像
販売員
販売員
どうぞお手にとってご覧下さい
これファーマーシャツじゃないですか!!
お客様
お客様
販売員
販売員
は…はい…(え?そういう名前のシャツなの!?)
浅く作った台襟部分がまたナチュラルに見えてかわいいんですよね!
あれ?でもこれ前立てがフレンチフロントですけど、もしかして違いますか?
お客様
お客様
販売員
販売員
あ…いや…はは…(何を喋っているんだ!?)

 

ビジネスでもカジュアルでも用いるシャツ。
シャツ一つとっても、デザインや襟型・袖口や生地・デザイン・素材などなど様々です。

そんなシャツの

・名称
・襟型
・袖口
・前立て
・生地、素材
・デザイン

 

についてまとめました。
シャツについて知りたい方や、アパレル店員などで働いている方がシャツの知識を深めたい方は、参考にしてみて下さい。

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シャツの名称について

シャツの名称ですが、

・前部分(上前身頃)
・後ろ部分(後ろ身頃)

 

の2つで分けて解説していきます。

前部分(上前身頃)

シャツの名称(前面)

上の画像に記載されている項目の

・台襟
・襟
・剣先
・前立て
・ポケット
・剣ボロ
・カフスボタン
・ガゼット
・カフス
・袖口タック
・袖

 

について解説していきます。

台襟

襟の支えとなる部分で「襟腰」「襟足」とも呼ばれる。
内側の肌に当たるところを「カラーバンド」と呼び、外側部分を「ネックバンド」とも呼ぶ。

シャツの見た目に大きな影響を与える部分。
襟型は多種多様にあり、スーツやネクタイ・カジュアルファッションなどに影響を与えます。

別名「カラー」とも呼ばれますよ。

剣先

襟先のとがった部分のことを指します。
長さや太さで多くの種類があり、ボタンダウンなどの剣先がはねないものもありますよ。

前立て

シャツセンターに位置する前開きの縁が二重になった部分。
襟同様に各種デザインが異なるものが存在します。

ポケット

画像ではポケットはありませんが、ある場合は小物を入れるパーツとして用いられます。
フォーマル度の高いシャツは、ポケットが無いです。

剣ボロ

シャツの脱ぎ着がしやすいように袖布に切り込みを入れた短冊状の別布。
画像では描かれていませんが、実際のシャツには存在します。

剣の先のように尖った形状ゆえに「剣ボロ」という名前が付けられました。

カフスボタン

シャツの袖口を留める場所のことを指す。
シングルカフス・ダブルカフスなどの各種名称やデザインが存在します。

ガゼット

前身頃と後ろ身頃をつなぐ両袖脇にある補強布を指す。
現在では装飾目的として用いられることが多く、ブランドロゴが入ったものなどがあります。

カフス

手首部分を覆う箇所の総称。
色んなカッティングがあり、ジャケットから覗いたときの袖口の印象に影響します。

袖口タック

袖口部分にタックが入ったもの。
腕元にゆとりを持たせるために入れらています。

袖口タックが入っていないものも一部存在します。

腕を覆う部分のこと。
ジャケット着用時はカフスが1.5cm程見えているのがベスト。

後ろ部分(後ろ身頃)

シャツの名称(後面)

上の画像に記載されている

・ヨーク
・ダーツ
・シャツテール

 

について解説していきます。

ヨーク

肩から背中にかけてのフィット感と強度を上げる切り替えのこと。
ヨーク部分が広いほどカジュアルに見え、狭いほどドレッシーに見えます。

ダーツ

布の一部を縫い込んだつまみ部分のことで、体のラインに合わせた美しい立体感を出すパーツを指します。
ウエストをすっきりと見せる効果もありますよ。

シャツテール

シャツがアンダーウェアだった頃の名残の形状。
カーブかかっているのが特徴的です。

テール状ではない形のものもあります。

シャツの襟型の種類について

シャツの襟の形、デザインを襟型と呼びます。
襟型には主に

・レギュラーカラー
・セミワイドカラー
・ワイドスプレットカラー
・ホリゾンタルカラー
・ボタンダウンカラー
・ラウンドカラー
・ピンホールカラー
・ウイングカラー
・ドゥエボットーニカラー
・ノーカラー

 

の10種類が存在します。
こらら襟型の10種類について解説していきますね。

レギュラーカラー

レギュラーカラー

襟先の開きが75度~90度くらいのものを指す。
最もベーシックな襟デザインです。

セミワイドカラー

セミワイドカラー

襟先が90度前後の襟型を指し、レギュラーカラーとワイドスプレッドの中間位の襟開きのデザインです。
ブリティッシュスタイルのシャツに特に多く見られます。

ワイドスプレッドカラー

ワイドスプレッドカラー

襟先が100度~140度ほど開いたものを指す。
別名「ウィンザーカラー」とも呼ばれます。

ホリゾンタルカラー

ホリゾンタルカラー

襟先が180度近く開いたシャツ。
襟元の見え方が水平線のようにまっすぐ見えることから、この様なネーミングが付きました。

ボタンダウンカラー

ボタンダウンカラー

襟先をボタンで留めたデザイン。
元々は、ポロ競技中に風で襟がバタつかないようにできたディテールです。

ラウンドカラー

ラウンドカラー

襟先が丸く「ラウンド(丸)」されたデザインを指す。
クラシックなデザイン故に、フォーマルシーンで着用するシャツなどに多く見られます。

ピンホールカラー

ピンホールカラー

襟留め用のピンを通すために、襟の中央に小穴を空けたデザイン。
襟先を留めて、ピンでネクタイのノット部分を押し上げるための工夫とされ、立体感のある首元を演出することができます。

ウイングカラー

ウイングカラー

立襟の一種で、タキシードなどの礼服に合わせるフォーマルなシャツに多く見られる襟型。
襟先の形が鳥の翼に似ていることから、このネーミングになりました。

ドゥエボットーニカラー

ドゥエボットーニカラー

イタリア語で「2つのボタン」という意味。
文字通り高めの台襟にボタンが二つ付いています。

ノーカラー

ノーカラー

文字通り襟が無いシャツ。
カジュアルなコーディネートに用いられることが多く、ビジネスやフォーマルシーンでは不向き。

シャツの袖口の種類について

シャツ その1

シャツの袖口はメンズもレディースも多種多様にデザインが揃っています。
袖口のデザインは数が多く、知っている限り50種類ほどあるのです(中にはシャツ以外のトップスで用いられる用語もアリ)。

その中でもメジャーな

・シングルカフス
・ダブルカフス
・ターンナップカフス

 

の3種類について解説していきます。

シングルカフス

折り返しの無い一重仕立ての袖口のデザイン。
シャツの袖口の基本的なスタイルで、袖ボタンで留めるのが一般的な作りになっています。

カフスボタンが1つのものや2つのもの(ツーボタンカフス)など、多彩なバリエーションが揃っていますよ。

ダブルカフス

袖口を折り返して二重にデザインしたものを指し、別名「フレンチカフス」とも呼ばれる。
カフリンクスを用いて袖口を留めるフォーマルなスタイルが特徴的です。

パーティーやドレッシーな場面で重宝されるデザインと言えます。

ターンナップカフス

カフスボタンは袖口に付いており、ボタンを留めた先を折り返して二重にした袖型。
別名「ミラノカフス」とも呼ばれる袖口仕様です。

デザイン性の高いシャツに見られる作りとも。

シャツの前立ての種類について

シャツのセンターに位置する前立て。
前立てのデザインは主に

・フレンチフロント
・プラケットフロント
・フライフロント

 

の3種類があります。
これら3種類について解説していきます。

フレンチフロント

フレンチフロント

シャツの前端が内側に折り返った仕様のもの。
日本語では「裏前立て」と呼ばれ、ドレッシーなシャツに多用されます。

プラケットフロント

プラケットフロント

ボックス・プリーツ状の細帯をシャツのボタン穴が開いて、打ち合わせ部分につけたデザインを指します。
別名「パネルフロント」とも呼ばれ、日本語では「表前立て」とも呼ばれます。

フライフロント

フライフロント

前立てを二重にし、ボタンを見えなくしているもの。
日本語では「比翼仕立て」とも呼ばれ、フォーマル向けのドレッシーなシャツに多く見られます。



シャツの生地・素材の種類について

シャツに用いる生地や素材は多岐に渡っています。
そこで、

・カジュアルでよく用いる生地や素材
・ビジネスやフォーマルでよく用いる生地や素材

 

の2種類から分けて解説してきます。

カジュアルでよく用いる生地や素材

シャツ その2

カジュアルウェアでよく用いる生地や素材は

・シャンブレー
・ネル
・ツイード
・ダンガリー
・デニム

 

の5種類があります。
これら5つの生地・素材について順に解説していきますね。

シャンブレー

玉虫調の光沢感を特徴とする平織綿布。
タテに色糸、ヨコに晒し糸を用いて霜降り効果を表したもので、ブルーを始めとするパステルカラーのものを多く見かける

フランネル

紡毛織物(ヒツジなどの短い毛で作った紡毛糸を用いる織物の総称)の代表的な生地。
軽く縮絨(フェルト状)・起毛させて毛羽を刈り揃えるところから、柔らかで暖かな表情が生まれる。

なお、英国のウイリアムホリンズ社の商品名を指す「ビエラ」というフランネルも存在します。
綿と毛の混紡した糸を綾織りにして起毛させた生地が特徴的です。

ツイード

先のフランネル同様に紡毛織物の代表的な生地。
ざっくりとした素朴な味わいに特徴があります。

ハリスツイードやドニゴールツイードなど、様々な種類が存在する。

ダンガリー

厚手の綾織コットン生地。
デニムの薄手版としてジーンズにも用いられますが、基本的にはシャツに用いることが多い。

デニムとは逆の糸使いになっているのが、デニム生地との違いです。
その為、デニムの裏生地とは違って白くなることはありません。

デニム

クラシックジーンズの主要素材として用いられる厚手の綾織綿布。
シャツに用いる場合は薄手の生地を使用します。

ビジネスやフォーマルでよく用いる生地や素材

シャツ その3

ビジネスやフォーマルシャツでよく用いる生地や素材は

・ブロード
・オックスフォード
・ドビー
・ジャガード
・ノーアイロンシャツ

 

の5つが存在します。
これら5種類の素材について順に解説していきます。

ブロード

ドレスシャツの代表的な生地。
薄手のものから厚手のもの、40番手の太めの糸から200番手の超細い糸まで多岐に渡る。

オックスフォード

ブロードよりも目の粗い平織シャツの生地。
太めの綿番手を使用した厚手の粗い綿布を使用している。

ドビー

ドビー織機で地紋柄を織り出した生地の総称。
変わり生地の代表的なもので、このような柄そのものをドビー織とも言う。

ジャガード

ジャガード織機によって各種の紋様を織り出した、変わり生地の総称。
先のドビーに比べて柄が大きいのが特徴的です。

ノーアイロンシャツ

家庭で洗濯したあとにアイロンをかける必要の無いシャツ。
ポリエステルとコットンの混紡素材を用いており、そこから洗濯時のシワなどを極力無くすことができる。

形状記憶加工や形状安定シャツとも呼ばれる。

シャツのデザインについて

シャツのデザインは多岐に渡ります。
基本的にカジュアルシャツとして、ビジネスやフォーマル以外の場面で多いです。

そんなシャツのデザインですが、

・知名度の高い比較的メジャーなデザイン
・ちょっとマニアックなデザイン

 

の2種類に分けて解説します。

知名度の高い比較的メジャーなデザイン

シャツ その4

比較的メジャーなデザインは、主に

・ウエスタンシャツ(カウボーイシャツ)
・クレリックシャツ
・ボーリングシャツ
・ボーイスカウトシャツ
・ワークシャツ
・ミリタリーシャツ

の6種類が挙がります。
これら6種のデザインについて一つ一つ解説していきますね。

ウエスタンシャツ(カウボーイシャツ)

アメリカ西部のカウボーイたちに愛用されて発展してきたワークシャツの一種。

・逆山型のショルダーヨーク
・切り替えを特徴としたカフスのデザイン
・W型のフラップポケット
・差し込み式のドットボタン

など、独自のデザインが施される。

クレリックシャツ

ボディー部分とカラー・カフスを別布で切り替えたデザインを特徴とするドレスシャツ。
ビジネスシーンで着用できるクラシックなドレスシャツのひとつです。

ボーリングシャツ

ボウリング選手が用いるシャツ。

・オープンカラー
・スクエアヘム
・背中の肩下両脇にとられたアクションプリーツ

 

などを特徴としている。
古着屋などで扱っています。

ボーイスカウトシャツ

ボーイスカウトのユニフォームを指す。
一般的には

・開襟
・両胸の大型ポケット
・半袖
・丈夫な生地
・カーキ色

 

などが特徴的で、古着屋などで多く見かけるカジュアルシャツ。

ワークシャツ

作業用のシャツの総称。
デニムやコットンツイルなどの丈夫な生地を使ったものや、機能的なデザインが施されていることが多いです。

現在ではカジュアルシャツのひとつとして着用されています。

ミリタリーシャツ

軍服として着用されていたシャツ。

・ショルダーストラップ
・両胸ポケット
・カーキ色

 

が特徴的で、現在ではカジュアルシャツのひとつとして着用されている。

ちょっとマニアックなデザイン

シャツ その5

ちょっとマニアックなデザインのシャツは、主に

・カーターシャツ
・ガウチョシャツ
・カバナシャツ
・キャンプシャツ
・スカシャツ
・ナポレオンシャツ
・ファーマーシャツ
・ベーカリーシャツ
・ポリスシャツ

 

の9種類が存在します。
これら9種類のデザインシャツについて解説していきます。

カーターシャツ

インド北方で着用していたシャツ。

・低い立て襟
・深い前立て

 

を特徴とするかぶり式の民族調シャツのことを指す。
パンジャブ地方の「クルタ」という衣類が英語化したものでもある。

ガウチョシャツ

南米のカウボーイであるガウチョが着用するニットor布帛製(ふはくせい)のプルオーバー型のスポーツシャツ。
フロントに開きを取り、4個のループでボタンを留めとするデザインが特徴的です。

※ガウチョパンツにシャツのコーディネートではありません

カバナシャツ

海兵用リゾートウェアに用いるシャツを指す。
アロハシャツに似た派手なプリント柄のオープンカラーシャツが特徴的。

キャンプシャツ

キャンプ時に着用するシャツ。
ボーイスカウトシャツに似たオープンカラーのアウターシャツの一種です。

スカシャツ

横須賀シャツの省略形で、スカジャンのシャツバージョン。
スカジャン同様の模様を背中や裾にあしらっているのが特徴的です。

ナポレオンシャツ

大きな襟とダブルカフスを特徴とするクラシカルな雰囲気を醸し出したシャツ。
ナポレオン時代を連想させるシャツということからこの名が付いた。

ファーマーシャツ

台襟部分が浅い立ち襟を特徴とした、ゆったりとした作りのワーク調シャツ。
ゆるくナチュラルなデザインが特徴的です。

ベーカリーシャツ

名前通りパン屋さんが着るようなシャツを指す。
V字型の前合わせを特徴とする。

無地やチェック、ストライプ、プリント柄など様々な柄や生地使いが見られる。

ポリスシャツ

警察官の制服に見るシャツを指し、肩章や両胸の大型フラップ&パッチポケットなどを特徴とする。
カジュアルシャツとして用いられることも。

まとめ

シャツの

・名称
・襟型
・袖口
・前立て
・生地、素材
・デザイン

 

について解説しました。
シャツの知識を深めたい方の参考になれば幸いです。

いやーホントたまにいるんだよね、知識豊富なお客さん
店長
店長
販売員
販売員
店長ヘルプして下さいよ、そんな前立てとか分からないですし
いや…そんな事言っても、私も店長で忙しいし…
店長
店長
販売員
販売員
あー!店長知らないんだー!
店長で偉そうにしてるのに、シャツの名称やデザインとか知らないんだー!!