色合いやカラーによる服のコーディネートまとめ【春夏秋冬・男女別も】

2020年4月23日

カラーチャート アイキャッチ画像
よし、マネキンに着せる色合いはこれでOK!
販売員
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アルバイト
アルバイト
先輩…何ですかその色の組み合わせは…黄色に紫合わせるとかヤバいですよ
え?これダメなの?センス良きじゃないの?
販売員
販売員
アルバイト
アルバイト
だから先輩ってダサイんですよ…
ってか、ホントにそのセンスの無さでよく売上トップに立ってますね…
はぁ!?ダサくないし!!
販売員
販売員

 

アパレル業界問わず、普段のファッションの色の組み合わせやカラーによって、上手なコーディネートをしたいもの。
とは言え、どういった色の組み合わせをすれば綺麗なコーディネートができるか分からないし、難しいものです。

そんなファッションコーディネートで組み合わせの際に必要な、基本的な

・色相、明度、彩度
・色の見え方
・対比、錯覚
・肌の色に合わせたコーディネート方法(パーソナルカラー)

 

を解説致します。
また、季節に適した色のコーディネートとも解説。

色の組み合わせを上手にこなしたい方や、季節ごとのコーディネートをこなしたい方は、参考にしてみて下さい。

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色相・明度・彩度

色には見出しに記載した通りの

・色相
・明度
・彩度

 

の3種類が存在します。
この3つは一体何なのかについて解説していきますね。

色相

色相

色相とは、赤・青・緑と言った色みの違いを表すものです。
上の画像のような、色相を円上に並べたものを「色相環」と言います。

日本色研配色体系(PCCS)では、この画像のように24色から相ができています。

類似色相

なお、ある色と色相環上で角度にして30~45度ぐらいの隔たりがある色を「類似色相」とも呼びます。

また上の画像で解説すると、赤の位置から30度~45度(2~3色)の色を類似色相に当てはまるのです。
赤であれば、オレンジとピンクがその色に当たります。

ファッションの色の組み合わせでまとまりを出す際は、この手法を用いることがありますよ。

補色

上の画像のように、正反対(180度位置)の色は「補色」と呼ばれています。
色が正反対な分だけ目立たせることができますが、ファッションのコーディネートにおいてはまとまりが無いので避けるようにして下さい。

明度

明度1

明度は、色の明るさの度合いを指します。
白を足せば足すほどに明度が高く(明るく)なり、黒を足せば足すほど低く(暗く)なります。

上の画像で言うと、上に行けば行くほど明度が高く、下に行くほど暗い色になるのです。

彩度

彩度

彩度は色の鮮やかさの度合いを指します。

はっきりとした赤など、華やかで強さを感じる色ほど彩度が高くなります。
逆に

・黒く見える
・白っぽく見える

 

色は、彩度が低くなるのです。

上の画像で言うと、右に行けば行くほど彩度が高くなりますが、左に行くほど彩度が低くなります。

色の見え方

色の見え方

色の印象や雰囲気の効果を説明します。
例えば以下の画像の色合いを見て、どちらの方がカッチリお堅く見えるか?

答えは右側です。

・同じ服
・同じ素材
・同じコーディネート

 

であっても、色によって雰囲気は一気に変わるのです。
ではここで、

・柔らかい色
・堅い色
・弱い色
・強い色
・地味な色
・派手な色

 

の6つの見せ方について、解説していきます。

柔らかい色

柔らかい色

明度:高い
彩度:高い

 

で、赤や黄色などのヴィヴィッドカラー色を用いると、柔らかな印象を与えることができます。
春夏のコーディネートに用いることが多いです。

柔らかな印象を与えたい方や、春や夏のコーディネートに用いた方は是非!

柔らかい色のメリット:優しく中性的、かわいい印象を与える
柔らかい色のデメリット:弱弱しいイメージを与える

堅い色

堅い色

明度:低い
彩度:高め

 

で、地味な色合いの服を用いると、堅い印象を与えることができます。
また、黒やグレーの無彩色を用いると堅い印象を生み出せます。

秋冬のコーディネートに用いることが多いです。

堅い色のメリット:真面目でカッチリとした印象を与える
堅い色のデメリット:地味で重そうな印象を与える

弱い色

弱い色

明度:高め
彩度:中間~やや低め

 

の色を用いると、弱い印象を与えることができます。
先程の「柔らかい色」と比べると

・穏やかに見える
・リラックスしている

 

ように見えます。
夏冬のコーディネートに用いることが多いです。

弱い色のメリット:穏やかで知的に見える
弱い色のデメリット:文字通り弱そうに見える、ぼんやりした印象を与える

強い色

強い色

明度:低め
彩度:高い

 

の色を用いると、強い色が生まれます。
先程の「堅い色」と異なるのは、カッチリしていない所が特徴的です。

春や秋の季節のコーディネートに用いることが多いです。

・強い色のメリット:派手でダイナミックな印象を与える
・強い色のデメリット:落ち着きはあるものの、フォーマルには不向き

地味な色

地味な色

・明度:低い
・彩度:中間~低い

 

明度も彩度も低く、暗く陰気な印象を与えます。
地味で貧相に見られますが、渋く粋な、大人な雰囲気を作ることができますよ。

秋冬のコーディネートに用いることが多いです。

地味な色のメリット:合わせやすい、落ち着いている、渋く大人な印象を与える
地味な色のデメリット:貧相に見える、小汚く見える

派手な色

派手な色

・明度:中間
・彩度:高い

 

暗くも無い薄くもない、原色を中心とした明るいカラー。
活き活き感が強く、目立つ色でもあります。

春夏のコーディネートに用いることが多いです。

派手な色のメリット:明るい、目立つ、活き活きとしている
派手な色のデメリット:下品に見える

対比・錯覚による見え方

例えば、ファッションにおいても

同じ色なのに、組み合わせによっては目立って見える
同じ色なのに、組み合わせによってはくすんで見える

 

といった現象はありますよね。
こういった目の錯覚が発生するのが「対比現象」と呼ばれるのです。

これらはファッションのコーディネートや組み合わせにおいても、同じことが発生しますよ。
対比現象は大まかに

・明度対比
・彩度対比
・色相対比
・補色対比
・緑辺対比
・継時対比
・面積対比

 

の7つが存在します。
これら7つの対比について解説しますね。

明度対比

明暗対比

同じ色なのにベース色の明るさによって、暗く見えたり明るく見えたりする事を指します。

・背景が明るいグレー(高明度)だと、中の灰色は暗く見える
・背景が黒(低明度)だと、中の灰色は明るく見える

彩度対比

彩度対比

周りの色の彩度差によって、同じ色が違って見える現象を指します。

・鮮やかな背景(彩度が高い)だと、中のピンクはぼやけて見える
・くすんだ背景(彩度が低い)だと、中のピンクは鮮やかに見える

色相対比

色相対比

周りの色の影響を受けて、色相がずれて見える現象を指します。
中の色は同じオレンジですが、

・背景が緑だと、中のオレンジが赤っぽく見える
・背景が赤だと、中のオレンジが黄っぽく見える

 

ようになります。

補色対比

補色対比

色相環で補色同士の色を組み合わせると、鮮やか色に変化する現象を指します。
つまり、

・水色で囲まれた赤は、鮮やかに見える

 

ようになるのです。
なお、補色対比では彩度の高い補色を組み合わせた場合、色と色との境界がちらついて見える

・ハレーション(ぼやけて白く見える現象)

 

が起こります。

ハレーション回避

ギラギラして不快感を与えることになるので、隣り合う色に無彩色の区分けを入れるようにしましょう。

緑辺対比

緑辺対比

明度対比の一種で、明度が違う色を段階的に配列し、明るい色と暗い色が接する縁の対比現象を指します。
平たく言うと、

・隣り合う色の影響によって明るく見えたり暗く見えたりする現象

 

のことを言います。

・明るい色はより明るく見え
・暗い色はより暗く見える

 

現象が起こるのです。

継時対比

継時対比

今まで見ていた色に影響されて、本来の色とは違って見える現象を指します。

上記の画像の赤を1分見つめます。
その後に黒の円を見ると、赤の影響を受けて違う色(赤の補色の青緑色)に見えるようになるのです。

面積対比

面積対比

色が占める面積の度合いによって、その色の濃さが違って見える現象を指します。

・面積が大きくなればなるほど、本来の色(赤)よりも濃く見える
・面積が小さくなればなるほど、本来の色(赤)よりも薄く見える



肌の色に合わせたコーディネート方法(パーソナルカラー)

肌の色によって似合う色と似合わない色が存在します。
単純な話

・肌の色が明るければ明るい(明度が高い)程、淡い色(明度の高い色)が似合う
・肌の色が暗ければ暗い(明度が低い)程、暗い色(明度の低い色)が似合う

 

ようになるのです。

水色

上の画像で説明すると、淡い水色のワンピースは

・左側の肌が白い女性
・右側の肌が暗い女性

 

と比較して、どちらが似合っているか?
正解は左側の、肌の白い女性になります。

深緑

では、別の色の濃い緑色のワンピースで合わせたら、どちらが似合っているか?
今度は右側の肌が暗い女性になりますね。

かなり単純に解説しましたが、肌の

・明るさ
・暗さ

 

の違いによって、淡い色・暗い色の似合う似合わないが決まるのです。
もっと細かく言うと、

・髪の毛の色
・目の色
・化粧の色

 

などによっても変化があります。
パーソナルカラー診断の4つのカラーでざっくり分けると、

・肌の色が明るいか
・肌の色が暗いか

 

で、そこから

・赤みがかっているか(ピンク・赤っぽい色合いか)
・赤みがかっていないか(ピンク・赤っぽい色は無いか)

 

で判別されているのです。
つまり

肌の色が明るくて赤みがかっていない:スプリング
肌の色が暗くて赤みがかっていない:オータム
肌の色が明るくて赤みがかっている:サマータイプ
肌の色が暗くて赤みがかっている:ウィンター

 

といった判別になりますよ。
もちろん、先程挙げた

・髪の毛の色
・目の色
・化粧の色

 

も影響しているので、

・ヘアカラー
・カラーコンタクト
・メイクの色

 

は、なるべく肌の色に合わせるようにすると、まとまりが出やすくなります。
合わせられれば結構なので、無理にする必要はありません。

以下の画像で、パーソナルカラーごとに似合う色の服装を組み合わせてみました。

パターン

左から順に

スプリング:薄い・明るい色(明度の高い色)の暖色系(赤・黄色・茶色・緑・ピンク・ベージュ・オレンジ)など
オータム:濃い・暗い色(明度の低い色)の暖色系(赤・オレンジ・黄色・緑・茶色・ベージュ)など
サマー:薄い・明るい色(明度の高い色)の寒色系(青・グレー・ピンク・緑・紫)など
ウィンター:濃い・暗い色(明度の低い色)の寒色系(青・グレー・ピンク・緑・紫・黒)など

似合わない色を合わせたい時

似合わない色の組み合わせ

肌の色や目の色など、自身のカラーに合っていない色を組み合わせる方法として、

・顔や肌の位置から遠ざけるようにする
・色の面積を小さくする

 

ようにしましょう。
ある程度回避できます。

似合わない色が

・顔や肌の位置から近い
・色の面積が大きい

 

場合は、効果が出にくいです。

季節ごとのコーディネートについて

こちらでは、季節に応じたファッションコーディネートについて解説していきます。

・レディース
・メンズ

 

ごとで、かつ

・春
・夏
・秋
・冬

 

のコーディネート提案を行うので、男女問わず

季節感のあるファッションがしたい
販売員
販売員
流行カラーもいいけど、季節に応じた基本の色を知りたい
販売員
販売員

 

という方は、参考にしてみて下さい。

・画像の服装は、トレンドや流行を意識していません。あくまで季節ごとの色の組み合わせのコーディネートによるものなので、ファッションアイテムを気にしないようにして下さい。
・日本人に似合わないので、明度の高い派手でヴィヴィッドカラーのアイテムは、基本的には選んでいません。
・画面の明るさによって色が識別しにくい場合があります。

春に最適なコーディネート

春 メンズ

色相:緑・黄色・オレンジ・ピンクなどの色合いを中心に
明度:高め

 

明るく、フレッシュでいきいきとした組み合わせが特徴的です。
明度の高い淡い色を組み合わせることによって、春らしさがぐっと増します。

夏に最適なコーディネート

夏 メンズ

色相:青・白・グレーなどの色合いを中心に
明度:高め

 

ブルーやグレーなどの寒色系を用いるのが特徴的です。
夏らしく爽やかに仕上げるのであれば、

・より明度の高い淡い色
・白色

 

を組み合わせるようにして下さい。

秋に最適なコーディネート

秋 メンズ

色相:茶色・グレー・黒などの色合いを中心に(さし色でワインレッドや深緑を入れるのもアリ)
明度:低い

 

茶色やベージュなどの土色を組み合わせるのが特徴的です。
秋らしい落ち着きのある雰囲気を与えるのであれば。

冬に最適なコーディネート

冬 レディース

冬 メンズ

色相:青・黒・グレーなどの色合いを中心に
明度:低い

 

色合いだけで言うと、夏と同じ組み合わせです。
しかし、明度の低い暗めの色をチョイスすることにより、落ち着きのある冬のコーディネートが完成されます。

白などの組み合わせも可ですが、爽やかでいきいきとした印象を与えすぎないように。

まとめ

色についての

・色相、明度、彩度
・色の見え方
・対比、錯覚
・肌の色に合わせたコーディネート方法(パーソナルカラー)
・季節ごとのコーディネート

 

を解説しました。
似合う色の組み合わせを知りたい方や、色の印象やイメージについて知りたい方は、本記事を参考にして頂けたら幸いです。

アルバイト
アルバイト
どうです?夏らしい爽やか色合いになりましたよ
おお、本当だ…クリアーな印象だ
販売員
販売員
アルバイト
アルバイト
色の組み合わせひとつで雰囲気もガラッと変えられるんですよ
はぁ…勉強になります…
販売員
販売員
アルバイト
アルバイト
っていうか、先輩って色の組み合わせもアレですけど、着こなしもアレですよね…
よく売上取れますね…不思議でしょうがない
アレって言うなアレって
販売員
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