できる・良い店長とダメ・悪い店長の差は「褒め方・怒り方・教え方・機嫌」です
ただ、この商品のメリットが出て来ないんで、いくつか教えて欲しいです
やる気ない証拠だよ
アパレル店員として長く働いていたら遭遇する職場の強敵「ダメ店長」。
アパレル問わず、どの業界においてもこんな店長と遭遇してしまったら、長年働いている販売員としても嫌になる典型的なやつです。
一方で、店長として優秀な方も数多く存在します。
そういう人の下で働けば、販売員の定着率も向上するうえにスキルもメキメキと増え、店舗全体の売上アップに繋がるのです。
そんなできる店長とできない店長の差は、
・怒り方
・教え方
・機嫌
です。
ではなぜこれら4つに差がつくのか?
具体的に解説しますね。
できる店長とダメ店長の主な特徴について
本題に入る前に、できる店長とダメ店長の主な特徴について解説します。
店長でない人からすると
と思われる内容が多いですが、店長側としては
という方もいらっしゃると思うので、目を通してみて下さい。
できる店長・良い店長の主な特徴について
始めに、できる店長の主な特徴についてです。
・ミスしたら注意する
・機嫌の良し悪しで怒ったり褒めたりしない
・褒めるのと怒るのをごっちゃにしない(ちゃんと分割できている)
・割と機嫌は良い方
・部下が分からない事があればちゃんと教えられる
・ひいきしない
・悩み事や相談事がしやすい(理解がある)
・店長自身にミス、間違ったことがあってもちゃんと謝ってくれる
傍から見ると、
と思いますが、その
・店長の基本
ができていない店長が多すぎます。
これができていないせいで、従業員の
・スキル
が低下しているのです。
もしあなたが店長だとして、お店で
と思っていたら、店長のあなたに問題があるかと。
ダメ店長・悪い店長の主な特徴について
今度はダメ店長の主な特徴についてです。
・常に機嫌が悪い
・機嫌で怒る
・ミスしても怒らないor結果出ているのに褒めない
・褒めるだけor怒るだけしかしない
・褒めるのと怒るのをごっちゃにしている
・権威を振りかざす(「店長の言う事は絶対だ!」などと抜かす)
・性別や年齢、見た目などでひいきする
・悩みや不安があっても相談に乗れない、乗りたくない(理解が無い)
・間違ったことがあっても謝らない
さっきの「できる店長」とほぼ逆パターンです。
この項目が多ければ多いほど、典型的なダメ店長です。
と思っているかも知れませんが、部下からしたら
と、思われていることも多々あるかと。
自覚があればすぐ改善をして下さい。
褒め方・怒り方・教え方・機嫌について
本題に入ります。
冒頭やタイトルでも記載があった通り、できる店長とできない店長の大まかな差は、
・怒り方
・教え方
・機嫌
の4つです。
細かな部分を追加すればたくさん出てきますが、基本軸としてはこの4つが重要になります。
ではこれら4つについて、深堀りしていきます。
褒め方
単純な話ですが
・入りたてのビギナー販売員が始めて商品を売った
・覚えたての仕事がちゃんとできた、できるようになった
・その他、部下が結果を出した
などの「結果が出たとき」に、ちゃんと褒められるかどうか。
意外とこれ、出来ていない店長が多いです。
これがちゃんとできていると、
・退職率の低下
に繋がります。
ただし、
・理由無しに褒める
といった「褒めすぎ」だと、部下は
・緊張感が無いせいか、ミスが多発する
ので、注意して下さい。
褒めるのは基本的に「結果が出た」とき。
そして、「結果が出た」ときは、きちんと褒めるようにして下さい。
ただし、
などの、
はNGです。
怒られていると受け捉えてしまいます。
褒めるのであれば、余計な発言は言わないこと。
どうしても両方の事を伝えたいのであれば、
ようにして下さい。
これだけでも受け手側の意識は異なります(褒められていると感じるようになります)。
あくまでどうしてもの場合のみです。
怒り方
主に、
・やる気が無いなと感じるとき
・人間関係のトラブルでのハラスメント加害者
・会社や社会のルールから逸脱した行為をしたとき
が怒る対象となります。
それ以外で怒るのは基本的に対象外となります。
これを行うと、
・手を抜く行為が減少
・ミスが減少
するようになります。
ただし、
・結果出しても怒る
・やたらめったら怒る
・怒るのが長い(5分以上怒るのが続く)
ような事をすると
・退職率アップ
・ひどいと病気になる
ので、怒る頻度とタイミングに気をつけるように。
ただし、
場合は、一度相談を持ち掛けてみて下さい。
ここをはき違えて、やたらめったら怒る店長がいます。
頑張っているのに結果が出ないのは、プレッシャーに追い打ちをかけているだけです。
せっかく一生懸命頑張っているのに、辛くて辞めてしまいます。
何かしらの売れない原因がある可能性が高いので、その原因解決にまずは相談を。
もし相談してもやっぱり売れない場合は、怒っても大丈夫です。
また、
の場合も、一度相談してみて下さい。
もしかしたらその業務が従業員にとって、トラウマ・プレッシャーになっている可能性があります。
店長自身が
と思っているなら別ですが…。
なお、
などの犯罪行為が発生した場合は、すぐに上司や人事に連絡を。
教え方
単純に
・部下が「教えて欲しい」と言ってきて、無下にしない(軽々しく自分で覚えろと言わない)
という事になります。
…が、何気にできていない、教えられない店長は多くいます。
これら2つがちゃんとできていないと、
が出てきます。
結構多いのが、もっと踏み込んだ商品知識や接客対応についてです。
例えば、
などの質問に対して、
という発言をする店長。
部下が「分からない」と相談を持ち掛けているのに流す発言は、典型的なダメ店長です。
その場合は、
・商品部から届いた紙(商品の特徴が掛かれている紙)を渡す
・接客販売の資料マニュアルや本などを渡す
・できる限りの知識を伝える(店長自身もちゃんと学習する)
・素直に分からないと言う(威厳が無くなるので最終手段です…が、無下に対応するよりは良い)
という手段を用いて下さい。
特に正社員で働いて1年~3年で店長になれた販売員は、基本的な接客対応や事務作業は教えられるが、もっと踏み込んだ商品知識や接客技法を教えられないケースが多いです。
そういった場合は、上記5つの手法を試してみて下さい。
なお、当サイトで接客販売の技法や付帯業務などを紹介しているので、よろしければこちらも閲覧してみて下さい。
機嫌
一番タチが悪い項目です。
特に
・機嫌が悪いのが態度に前面に出る
のは避けて下さい。
これが出てしまうと、
・報告、連絡、相談を怠るケースが出て、ミスが多発する
・離職率アップ
に繋がります。
悪い機嫌で対応してしまうと、今まで積み重ねて来た信頼関係を一瞬にしてぶち壊してしまうので、気を付けるように。
機嫌の良し悪しは人間なのであるのは仕方ありませんが、極力表に出さないようにして下さい。
信頼関係があれば…なんて軽々しく言うけど
おっしゃる通り。
ある程度機嫌が悪くても、雑な対応をしても、信頼関係が出来ていれば多少は目をつぶってくれます。
ですが、信頼関係ってどうやって作るか知っていますか?
軽々しく信頼関係・信頼関係って言うけど、そういう人に限って部下との信頼関係ができていないケースが多いです。
信頼関係を作るのは、先程挙げた4つ
・怒り方
・教え方
・機嫌
ができていないと、作れません。
たまに
・よく雑談をする
・飲み会で盛り上がる
・休憩で一緒に食事を取る
などで信頼関係を構築していると思っている店長がいますが、そんなものいりません。
場合によっては意味が無い、悪化するケースもあります。
それよりも上記の4つがちゃんとできていれば、
・仕事のことしか喋らない
でも、信頼関係はしっかりと構築されますよ。
ダメ店長に出くわしてしまった場合の対処方法
ある程度勤務して、店長相手に
と思ったら、
・シカト
・ブチギレる(できれば最終手段で)
の3択を取ってみて下さい。
詳しい内容は以下に解説しておりますので、参考までに。
まとめ
改めて、できる店長とダメ店長の差は
・怒り方
・教え方
・機嫌
の4つです。
これがしっかりと出来ていれば
・販売員のモチベーションアップ、維持
・店舗の売上アップ
に繋がります。
できていないと、逆のケースが発生します。
これら4つを意識して、できる店長になるように努力しましょう。